急な退職前に、まずは職員の声を拾いやすい仕組み作りをー「保育士バンク!パレット」導入以前に感じていた課題感は?令和2年度に開園後、職員の突発的な退職に課題を感じていました。基本的に次年度に向けた勤続の意思確認は、夏に面談という形で行っていて、そこから後任探しを行う流れになっています。ですが休職されている方はご退職の意思決定が退職直前だったり、年度末直前の年明け1月にご退職希望をお伝えいただくケースなどもあり、慌てて後任の方の採用に動いていました。解決に向けてチーム作りに関する研修など様々な手法を検討していましたが、退職の意思を固められる前に職員の声を拾い、困りごとの解消に繋げることから始めようと考え、「保育士バンク!パレット」の導入を決めました。ー最終的な決め手は?毎月聞けるという手軽さとスピードが一番の決め手です。以前からストレスチェックは年に2回行っていましたが、結果が返ってくるのに時間がかかるため、リアルタイムで状況を把握するのは難しいと感じていました。「保育士バンク!パレット」では数日で回答の回収もできるので、職員の現状を把握しやすく、スピーディーな課題解決に繋げられると感じました。最初は職員への設問のシンプルさに驚きましたが、職員も負担なく回答ができるので、導入ハードルも低く、継続的に活用しやすそうな点も魅力的でした。負担少なく続けられるシンプルさが魅力。手軽に本音を伝えやすい、コミュニケーションチャネルの1つにー実際に導入された感想はいかがですか?シンプルさによるメリットを非常に感じています。導入をしても活用できなければ意味がありませんが、職員も人間関係や労働環境などに関する満足度を5段階評価で気軽に回答でき、こちらもその結果をグラフなどで簡単に確認することができるので、お互いにとって負担が少なく活用ができています。ー導入されて一番よかったことは何ですか?職員とのコミュニケーションチャネルが1つ確立できた点だと思っています。開園時はコロナ禍だったこともあり、様々な制限から人間関係の構築を行う場を設けることが難しい状況にありました。そのためちょっとした人間関係の不和も解消しづらい傾向にあったと思っています。ツールを活用することで、対面だけでないコミュニケーションの場が設けられたこと、悩みを上に伝えられるチャネルができたことは、非常に良かったと思っています。労働環境や人間関係、給与など直接上げづらい要望も、カスタムアンケートでなら言いやすいーカスタムアンケートはどのように活用されていますか?「ほかに伝えたいことがあれば書いてください」というオープンな質問を設定しています。カスタムアンケートは導入後何か月か経ってから設定しましたが、労働環境や人間関係に関する悩みや、給与などに関する漠然とした希望などが上がってきます。直接お声がけをしても、人によっては本音を言いづらい内容かと思いますが、こうしたツールだからこそ言いやすい側面もあると思っています。ーアンケート回収後の対応はどのようにされていますか?アンケート内容をもとに、このように対応するのがいいのではないか?という園長向けのアドバイスを、必要に応じさせていただくようにしています。その後の対応は各園長にお任せしていますが、ここで上がってきた悩みに応じ、それぞれのやり方でコミュニケーションを取って貰っています。労働環境の改善に向けてできることから1つずつ。「保育士バンク!パレット」で、ハードルを下げたコミュニケーションを。ー「保育士バンク!パレット」を活用しながら、今後どのような園づくりを目指していますか?保育士の労働環境の課題は長年言われ続けていることだと思いますが、このようなちょっとした改善を1つずつ試しながらやっていくしかないと思っています。正解がないことだと思うので、自分達の組織にとってこれがいいと思ったことを、できる範囲でやっていくつもりです。今後はハラスメントなど職員同士のコミュニケーションに関する研修も入れつつ、引き続き「保育士バンク!パレット」で職員の声を拾い、課題抽出と解決のサイクルを回していけたらと思っています。最終的には組織作りの動きに職員も巻き込み、一緒になって園づくりを行っていきたいです。ー導入を検討されている園の方へ、メッセージをお願いします多くの職員さんを抱えられる中で、全員と面談をするのは大変だと思います。「保育士バンク!パレット」はそんな面談の代わりに、カジュアルに声を聞くツールとして役立つと感じています。また対面でのヒアリングではない点、職員個人のディバイスでも回答できる点などからも、人によってはより正直な回答が得られるのではないかと思います。冒頭でもお話ししたように、最初は設問をみて「これだけ!?」と驚きましたが、導入後はそのシンプルさが何よりも魅力に感じています。今後の組織改善のきっかけとして、「保育士バンク!パレット」でまずはハードルを下げたコミュニケーションを取られてみるのはいかがでしょうか。